原因はスイングにある?ゴルフ肘!

ゴルフが昔から受け入れられているアメリカではそうでもないかもしれませんが、日本ではご両親やそれと近しい友人がいる、あるいは道具をくれるなどの理由がない限り、なかなか小中学生の頃からゴルフをやっているという方は少ないと思います。

その理由はもちろん、その年齢は子供同士で遊びたい気持ちがあるでしょうし、自分に本当にあっているスポーツや自分のやりたいスポーツを自分の意志で選択することが難しいからです。ですから、まだまだゴルフは大人になってから始めるということが多いと思います。

またゴルフは力を使わない、むしろ力を抜いて行うスポーツであるとは言われますが、全くの初心者がいきなりその領域にいけるわけもなく、どうしても練習中やラウンド中に飛ばしたい気持ちが膨らんで無理をして、ケガをしてしまいがちです。

そんなゴルフでよくあるケガというと、腰痛膝の痛み、そしてスイングやグリップの握り方によって起こる肘の痛みです。今回は主にオーバーワーク(使い過ぎ)によって起こる、ゴルフ肘について記事を書いてまいります。

ゴルフ肘とはどんなもの?

正式名称は上腕骨内側上顆炎(じょうわんこつないそくじょうかえん)と呼び、主にヒジの内側が痛む疾患です。原因は冒頭にもあげたようにオーバーワークやそもそものスイングが手打ちになってしまっていたり、反対に身体の捻転を使おうとしすぎて肘に無理な負荷をかけている、飛ばしたい気持ちが強くてグリップを強く握り過ぎている、などチカラを入れすぎてしまうことによって起こります。

また痛みの程度は症状によっても様々ですが、初めは肘がズキズキと痛む、腕に力を入れた時に痛む、肘を捻転した時に小さく痛む程度のものですが、その状態でも十分に配慮しないで使い続けているとぞうきんやドアノブなども捻ることができない、あるいはペットボトルを開けることもできないなど、捻転(ねじること)を伴う動きができなくなります。

またこの疾患は通称ゴルフ肘、あるいは野球肘とも呼ばれているのですが、例えば学生時代に起こるものは単純なオーバーワークですが、特にゴルフ肘にかかるのは冒頭のように大人になってからかかる方が多く、この理由は、一つは前述したように運動不足の状態で始めてしまうこともありますが、もう一つは加齢によって腱が老化していることも原因の一つといえます。

この疾患で炎症を起こしているのは先ほどの通り肘の内側なわけですが、詳しく述べると上腕骨内側上顆(じょうわんこつないそくじょうか)、つまり肘の内側の腱(けん)なのです。筋肉が鍛えられることはもちろん皆様ご存知ですが、腱は鍛えることが出来ませんので、若い時と同じ筋肉量であっても激しく動けば年齢が上の方の方が痛めやすいということですね。

ゴルフ肘を改善するには?

ゴルフ肘でも野球肘でもおなじですが、これらの疾患はもちろんプロにでも発症して、重症化すると手術なども必要になるものですが、同じ練習量であればやはり身体の使い方がうまくない、初心者の方に発症が見られることの方が多く、またこの時にはスイングを直せと言われてもうまくはいかないものです。

そういった時は運動前後のストレッチをしっかりと行い、特に肘をキチンと伸ばせるようにしましょう。下記にゴルフ関係のサイトに掲載されている肘へのストレッチが記載してありますので、引用してみます。

プレー前後のストレッチ方法

ゴルフで痛みの生じやすい肘の内側は、手首を曲げたり、腕を捻るための筋肉が集まっています。ラウンド前後やプレー中にも行いましょう。

肘や腕の内側ストレッチ

1.肘をまっすぐに伸ばして、手のひらを上に向けます。

2.反対の手で、指を下に引っ張ります。

3.腕の内側がストレッチされます。20~30秒間、行いましょう。

腕の外側をストレッチ

1.肘をまっすぐに伸ばして、手のひらを下に向けます。

2.反対の手で、指を下に引っ張ります。

3.先ほどのストレッチとは反対の、腕の外側がストレッチされます。20~30秒間、行いましょう。

もし痛みが出てしまった場合は、プレー後にアイシングをお勧めします。アイシングに使うのは氷のう、または氷をビニール袋に入れてタオルで包んだものでも構いません。アイシングをする場所は、痛みを感じたところを中心に。1時間ごとに15~20分間ずつ、1日3回を目安に行いましょう。

引用:GDO

URL: https://lesson.golfdigest.co.jp/lesson/plusone/article/102489/1/

 

まとめ

今回は特にゴルフの初心者の方々に多い肘の疾患ゴルフ肘について記事を書いてまいりました。文中でも触れていますが、この疾患を予防するにはまずは、プレー前後のストレッチが重要になってきますし、肘以外でも多くのケガが発生する可能性のあるスポーツです。

一見するとあまり動いてはいないように見えますし、やり始めの時も動いているのは腕や上半身だけ?と思いガチですが、全くそうではありません。特に上半身下半身を使うようになってくる中級者の方々は練習に慣れたことが原因だったり、もっと飛ばしたいからとやはり無理をしてしまいがちです。

いつまでも楽しくスポーツが出来るように普段から身体に気をつかってあげるように努力しましょう。