出産には不安がつきもの?マタニティーブルー!
始めての体験というのはどなたにとっても不安なものです。なぜなら人間はそもそも不安を抱えていないと身におよぶ危険を察知することができないので、必然的に不安を感じるように出来ているからです。
特に出産においては全く初めての経験であり、子供が生まれてくることは大変うれしいけれど、自分はどうなってしまうのだろうか、どのような痛みがあるのだろうか、生まれてからどのように育てていくのか、などやはり不安が付きまといます。
また女性は男性に比べてホルモンバランスを崩しやすいので、出産後などに情緒不安定になることもあります。そういった現象を引き起こすのが今回ご紹介するマタニティーブルーという病気です。
そしてこの時、配偶者のフォローが少ない、あるいは出産以外の不安が数多くある、などといったことがあると産後クライシスといって、配偶者に信頼がおけなかったり、信用ができないのでそのまま離婚してしまうといった事もあります。
出産を控えた配偶者がいる際には是非、当記事をご参考ください。それでは記事を始めてまいります。
改めてマタニティーブルーとは?
冒頭でも示したようにマタニティーブルーになる原因は主にホルモンバランスの乱れと育児に対する不安からくるものといわれています。女性ホルモンというとエストロゲンやプロゲストロンなどが有名なのでご存知の方もいらっしゃると思いますが、これらのホルモンは例えば月経の前後にも分泌量が変化しますが、妊娠することでも分泌量が増加します。
ホルモンバランスの変化を具体的に説明すると、女性が妊娠するとエストロゲンやプロゲストロンといった女性ホルモンが多く分泌されるわけですが、出産を皮切りにそれらは影を潜め、今度は母乳を出す為のプロラクチンと呼ばれるホルモンが分泌されるようになります。
二十歳を越えてから徐々に少なくなっていくけれど、それほど大きな変化がない男性に比べて約十か月の間にこれだけ多くの変化があるわけですから、脳は変化に対応しきれず、さらに冒頭で示したような不安が相まってマタニティーブルーが起こります。
ちなみに不安を具体的に表すと例えば冒頭のように出産の不安もあればその後の子育て、子供の一生を面倒見る不安なども相まって、女性は精神的なプレッシャーを感じるようになります。あるいは配偶者とは共有しきれない感情も相まって孤独感を感じてしまう方もいらっしゃり、それがやはりマタニティーブルーの引き金になることもあります。
様々な不安がある産後の女性
産後に起こる問題はマタニティーブルーだけではありません。例えばマタニティーブルーと同様の原因で起こる産後うつもその一つです。この二つは症状なども似ているのですが、マタニティーブルーが一週間~10日間程度で落ち着くのに対して、産後うつは通常のうつ病と同じくかかってしまうとカウンセリングなどが必要になる点です。
また少し前述していますが、この時「自分は男性だからわからなくて当然」などの認識を持たれている配偶者の方は産後クライシスなどが起きてしまう可能性もあるので注意しましょう。
産後クライシスとは簡単に言えば、産後のいざこざによる夫婦の離婚です。例えばそれは金銭的な不安、家庭間のいざこざ、そして子供の夜泣き、食事を取らない、母乳が出ない、など産後に起きる様々な問題に対して真摯にフォローしてもらえないと、育児に対して全く参加してくれないと感じ、結果として夫婦仲が冷めきって離婚に発展してしまうことがあります。
男性でも女性でも子供がかわいいと感じる方は多いと思いますが、生れ落ちる前に10か月もの間、自分と共に時を過ごして、乳児の胎動を感じて、徐々に母親としての自覚が出来ていく女性と違って、男性の場合、生まれた我が子を見て初めて父親であるという自覚を持ちます。
つまり女性の方が親として一年先輩にあたりますし、子供の扱いも上手なので積極的に育児に参加していかないと、幼児の取り扱い方がわからず、結局何もしないという選択をしたり、先輩(母親)の指示を待つだけの存在になりかねません。
昨今では男性が育児に参加することが当然ですし、世論もそれを味方することでしょう。自らも育児に参加するだけでなく、本を読んだり、ネットでいい方法を調べたりと出来る範囲でやっていきたいものですね。
まとめ
今回は産後に起こるマタニティーブルーとその他の問題などについて記事を書いてまいりました。文中にもありますが、男性は自らの意志で育児を覚えるようにしていかないとなかなか何をしたらよいかが見えてきません。
産後の女性は子供に愛があるゆえに不安になったり、孤独感を感じたり、心配になってしまうものです。ですから金銭的な援助だけに留まらず母親の不安や心配をぬぐい取ってあげられる家庭環境作りをしていけるように双方で努力していきたいものですね。