運転中に油断は禁物!漫然運転!!

運転中ぼんやりとしてしまったり、運転以外の事を考えている時ってありますよね?今回はふとした瞬間に運転がおろそかになってしまう漫然運転についてご説明します。

漫然運転をしていると、顔は前を向いているのですが、意識はぼんやりとしており、他の歩行者の存在を認識できないまま交通事故に至るケースや、本人は見ているつもりでも意識できなかったり、集中力が切れたまま運転して突然の飛び出しに反応できなかったりというケースも考えられます。

今回は、そんな誰にでも起こりうる漫然運転の原因前兆ヒヤリハットの考え方ついて確認していきたいと思います。

 

漫然運転の原因

漫然運転の原因は様々ありますが、大きく分けて外部要因内部要因が考えられます。

内部要因とはつまり自分自身の問題ですね。運転中、悩み事考え事に気を取られて集中できなかったというケースです、その内容は人によって様々だと思いますが、例えば仕事私生活の悩み、あるいは夕食の献立妄想などがあげられます。

ほかにも通いなれている道を走っているという安心感も漫然運転の引き金になります。「この道はいつも人が歩いていないから大丈夫」というやつですね、そのように過信してしまうと集中力が別のことに移り予想外の事態に備える心構えがなくなります。

また内部要因の最たる原因といえばやはり寝不足があげられると思います。寝不足が続くと疲れが身体に蓄積されていきますので、長時間の運転や直進が続く単調な道で緊張が解け眠気に襲われたり、脳に十分な酸素が行き渡らず終始ぼんやりと運転してしまいます。

反対に外部要因とは自分以外の存在です。ひと昔前であれば同乗者との会話などが集中を乱す対象だったと思いますが、昨今であれば一番多いのはスマートフォンの着信音や通知音などだと思います。

スマホ依存という言葉もあるほどに、現代においてスマートフォンは非常に重要な存在になってしまいました。例えばメール、電話はもちろん、SNSの通知音などが鳴ると自分の投稿に対する周囲の反応が気になってしまい集中力が乱されます。

また最近ではそういった投稿に対する反応が何よりも大切と思っている方も少なくありませんし、動画や写真の投稿で金銭を稼いでいる方にとっては、むしろ事故を起こしたらネタになると考えている方もおられるかもしれません。

しかし交通事故は自分の命を失う可能性があるだけでなく、他人を巻き込み、周囲に多大な迷惑をかけてしまう行為です。日銭を稼ぎたいから、という理由で失うにはあまりに惜しい命だと再度認識しましょう。

漫然運転の前兆

漫然運転をしているかどうかは自分ではなかなか気づけません。集中力が乱れた運転をしているという認識があれば当然気持ちを引き締めるものですが、気づかなければどうしようもありません。

ですから自分の運転している車が以下に紹介するような状態で進行していたら一度休憩を挟むことをおすすめします。

  • 決まった車線の間を一直線に走れない
  • 中央線からはみ出る
  • 信号前の停止線を越えてしまった
  • カーブがきれいに曲がれない

あるいは信号無視をした、飛び出して来たものに反応できなかった計器の異常に気づかずに運転していた、なども大きな事故の引き金になる可能性があるのでやはり休憩を挟みましょう。

ヒヤリハットの考え方

漫然運転とは少し離れてしまいますが、事故を未然に防ぐためにヒヤリハットの考えを持っておきましょう。
先ほどの漫然運転の前兆と少し似ていますが、ヒヤリハットというのはトラックの運転手引っ越し業者、あるいは工場に勤める方には有名な考え方です。

ヒヤリハットを説明するにはまずピラミッドの形をイメージしてください。ピラミッドの先端部分が命を落とすような大事故、その下が接触事故、その下が自損事故、そして最後が事故は起こしていないがヒヤリとした瞬間です。

つまり、ヒヤリとした瞬間の積み重ねが自損事故を起こし、自損事故の積み重ねが接触事故を、接触事故の積み重ねがさらに大きな事故を起こすという考え方です。ですから事故は起こしてないが危なかった。という瞬間は「事故が起こらなくてよかった」と認識するのではなく「この瞬間の積み重ねがいずれ大きな事故を招く」と認識し、ではなぜヒヤリとする瞬間があったのか?と自省することで将来の大事故が防げるというわけです。

特に漫然運転が原因で引き起こされる事故は自分の疲れや不注意が原因です。ゆくゆく大きな事故を起こさないよう、運転中はヒヤリハットの考え方を心がけましょう。

 

まとめ

今回は誰にでも起こりうる漫然運転原因前兆ヒヤリハットの考え方について確認してきました。漫然運転は運転中、疲労によって意識がぼんやりしてしまったり、考え事悩み事によって注意が散漫になり、運転に集中できなくなる状態のことを言います。

漫然運転をしてしまった時は、集中力を鍛える、ガムで眠気を飛ばす、など無理をする方法を探すのではなく、ヒヤリハットのようになぜしてしまったのか?どうすればしないようになるのか?という事を考えていただければ先の大事故が防げると思います。

車はとても便利な道具ですが、簡単に人の命を奪える恐ろしい鉄の塊でもあります。運転に気をつけて快適に、そして安全なドライブを心がけましょう。