筋肉の働きとは?その種類と役割について

昨今、健康を維持するため、見た目を良くする為など様々な理由からジムに通う方が増え、それに比例するように24時間営業の事務が乱立するようになり、一つのムーブメントになっているように感じます。確かに筋骨隆々とした男性は頼もしく見られますし、スリムでスレンダーな女性は魅力的に感じるものですが、身体を鍛えて筋肉を増やすことは見た目だけでなくメリットの多い活動といえます。

今回は見た目以外ではあまり注目されることがない筋肉そのものの働きなどについて記事を書いていきたと思いますが、免疫力の向上であったり、ストレス発散など様々な役割を筋肉は担っていますので、現在、身体を鍛えている方はぜひ続けていただきたいと思いますし、なかなか重い腰が上がらないという方はこれを機に是非、トレーニングを始めてみてください。それでは記事を始めてまいります。

筋肉の種類

「筋肉」と聞くとアスリートやボディビルダーにとって欠かせない体の器官、というイメージがあるかもしれませんが、実際には全ての人が毎日生きていくうえで欠かすことのできない大切な器官であり、健康的で人間らしい生活を送るために誰もが維持管理するべきものです。

筋肉には大きく分けて3種類があるのですが、このうち通常私たちが「筋肉」として意識しているのは「骨格筋」と呼ばれる自分の意思で動かせる筋肉で、運動することで増やすことも可能です。体のすべての筋肉のうち、約40%がこの骨格筋にあたります。

一方、私たちが自分の意思で動かしているのではなく自律神経によって支配され機能している筋肉もあります。その1つが「心筋」で、その名の通り心臓を動かすために存在しています。また「平滑筋」も自律神経が管理する不随意筋(自分の意思で動かせない筋肉)で、消化器官などの内臓壁や血管壁を構成し、内臓や血流の働きを助けています。

筋肉の働き

したがって筋肉には、私たちが思っている以上の様々な働きがあります。

最も代表的でよく知られているのは「歩く」「走る」などの体を動かす働きですが、筋肉は関節を安定させ体を支えるためにも必要で、ただ座ったり立ったりするためだけにも筋肉の働きが欠かせません。また筋肉の伸び縮み心臓から送り出された血液を体の隅々まで巡らせてから心臓へと戻すためのポンプの役割も果たしており、特に心臓から最も遠い部分にあるに巡ってきた血液を心臓へと送り返すためにはふくらはぎの筋肉が不可欠であることから、ふくらはぎは「第二の心臓」とも呼ばれています。

また筋肉は、体の熱を作り代謝を上げるうえでも欠かせません。人は外気温に関係なく常に一定の体温を保つ恒温動物ですが、この体の熱を生産するための主要なシステムが筋肉の収縮であり、これによって体内の糖や脂肪を燃焼してエネルギーを消費することもできています。したがって、筋肉による熱の発生量が増えれればそれだけ体内の糖や脂肪が多く燃焼されて代謝が良くなり、太りにくい健康的な体を維持することもできるのです。

更に筋肉には、外部からの衝撃に対して骨や内臓を守る働きもあります。前述の通り筋肉は骨や内臓、血管などを覆うようにして存在しているため、外部から衝撃を受けても直接骨や内臓、血管にその衝撃が伝わることはありません。つまりクッションの役割を果たしているのも筋肉で、このため筋肉をつけていれば骨折などのリスクを小さくすることも可能なのです。

このほか、筋肉には免疫力の向上ホルモン生産を助けたり、水分を蓄えたりする働きもあると言われています。

まとめ

今回は見た目だけでなく、筋肉を増やしたり維持したりすることで得られる様々な恩恵について記事を書いてまいりました。文中にもありますが、筋肉の増強は直接的に身体を守る盾になるだけでなく、健康を維持したりウイルスと闘うための盾にもなり、メリットの大きなものです。また下記には年齢を重ね、筋肉量が落ちていくことで発生するリスクについてご紹介します。

若い時の健康はいつまでも続きませんし、年齢を重ねてからトレーニングを始めるとなかなか習慣づけることは難しいものです。ぜひ、思い立った時に初めてみるようにしましょう。

筋肉量の減少で高まるさまざまなリスク

加齢に伴い、筋肉量は減っていきますが、筋肉が減ると、肺炎や感染症、糖尿病などさまざまな病気のリスクも高まります。

筋肉はエネルギーの貯蔵庫で、血糖値の調整を行う働きがあります。食事をとると、血液中の糖が多くなります。糖の一部は脂肪にも蓄えられますが、多くは筋肉にため込まれます。筋肉の量が減ると、糖をためておく場所が少なくなるため、糖を調節する力が低下して血糖値が変動しやすくなり、糖尿病になる可能性が高まります。

また、筋肉が減ると免疫機能が低下し、肺炎などにかかる人が多いことも報告されています。厚生労働省研究班の報告(2015年2月)では、筋肉量の少ない高齢の男性は、多い男性に比べて死亡率が約2倍になるとの調査結果がまとめられています。

引用:NHK 健康チャンネル

URL: https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_186.html

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Posted by gran-staff