最も痛みが激しい慢性頭痛!群発性頭痛とは?
世の中には色々な病気がありますが、頭痛持ちやめまい、立ち眩みがよく起こるという方は本当につらい経験をよくするものだと思います。例えば今回のテーマになっている群発頭痛は目の奥を刺されるような痛みが定期的に襲ってきたりしますし、めまいなどが起こると立ち上がることも困難になり、生活に支障を来してしまいます。
またそういった痛みは経験のない方には理解されず、一緒に仕事をする方やパートナーからも冷たい視線で見られてしまう事もあります。頭痛は様々な原因から起こるものですが、その原因は人によって異なりますから、ご自身にあった改善方法を探したり、早い段階で専門家に相談するようにしましょう。それでは記事を始めてまいります。
群発性頭痛とは?
長期にわたって繰り返し起こる頭痛を「慢性頭痛」と言いますが、現在「3大慢性頭痛」として知られているのが、「片頭痛」と「緊張型頭痛」、そして「群発頭痛」です。このうち最も痛みが激しいとされているのが「群発頭痛」で、痛みのためにのたうち回ったり頭を壁にぶつけて痛みを紛らわそうとしたりする人もいるほど。また他の2つの頭痛が女性に多いのに対し、群発頭痛は20~40代の男性に多いという点も特徴的です。ただし罹患率はアジア人で3%未満、全人口の0.1%ほどとかなり低いため、この病気についてよく知っているという人はそれほど多くはないでしょう。
群発性頭痛はその名の通り「群発期」と呼ばれる発作期間が一定の周期で起こり、その期間に入ると左右どちらか片方の目の奥に突き刺すような、あるいはえぐられるような激しい痛みを感じます。この痛みの発作が1回あたり15分~3時間、1日1回~数回起こるわけです。群発期の長さは数日という人もいれば数ヵ月続くという人もいて、これを過ぎればしばらくの間全く発作が起こらない時期が数ヵ月~年ほど続きます。
群発期に生じる痛みは前述の通り耐えがたい痛みで、期間中は痛みのあまりいつも興奮状態にあったり落ち着きがなくなったりと性格まで変わってしまったり、あまりの変貌ぶりに周囲から精神疾患を疑われてしまったりすることさえあるようです。また発作が起こるのは夜中から明け方頃の決まった時間であることが多く、痛みと共に目の充血や涙、鼻水、鼻づまりなどの症状が見られる点も他の慢性頭痛との大きな違いです。
群発性頭痛の原因
群発性頭痛が起こる原因については今のところハッキリとしたことは分かっていないのですが、何らかの理由で目の奥のにある内頚動脈に炎症が起こり、血管が拡張することで近くにある三叉神経を圧迫するのが原因ではないか、と考えられています。また内頚動脈が拡張するとそばを通る自律神経も頭蓋骨側に強く押し付けられるため、痛みの信号をキャッチした副交感神経が活性化して、目の充血や涙、鼻水といった症状も引き起こしているのではないかと言われているのです。
このように動脈の拡張が直接の原因と考えられるため、血管を拡張させるような行動や環境が群発性頭痛を引き起こす誘発要因になると考えられます。例えばアルコールの過剰摂取や喫煙、不規則な睡眠による体内時計のずれ、熱いお風呂やサウナ、辛い食事、気圧の変化など。従って群発期に入ったなら、できるだけこれらの要因を避けるようにすると良いと言われています。
まとめ
今回は激しい痛みが特徴的な群発頭痛について記事を書いてまいりました。文中にもありますが、頭痛の多くは原因が特定できず、また骨折などと異なり他人からは痛そうに見えないので仮病やなまけ癖がある、などの誹謗中傷を受けてしまう原因にもなります。
昨今では薬によって頭痛を抑えることが出来るものもありますが、先のように普段から血管の拡張が起こる要因はなるべく排除するようにしましょう。あるいは激しい運動ではなく、下記のように簡単なストレッチが効果的な方もいらっしゃいますので、ご自身にあった改善方法を色々と試してみるようにしましょう。
片頭痛予防には「コマ体操」!
自宅やオフィスなどで誰でも簡単にできる約2分間のストレッチで、片頭痛の慢性化を予防します。
片頭痛予防体操の方法
首の周りの筋肉は頭を支えたり、動かしたりします。この筋肉に疲労がたまり、硬くなることが片頭痛の原因の1つとなります。片頭痛予防体操は頭と首を支えている筋肉(インナーマッスル)と神経をストレッチし、その刺激をストレッチ信号として送ることで片頭痛を予防します。
正面を向いて、足を肩幅に開きます。頭は動かさず、両肩を大きくコマのようにまわします。頸椎(けいつい)を軸として肩を左右に90度まで回転させて戻し、リズミカルに最大2分間続けましょう。
椅子に座って行う場合も同じように、頭を正面に向けたまま左右の肩を交互に前に突き出すように回転させましょう。足は閉じても少し開いてもどちらでもOKです。
立って行うのがおすすめですが、仕事の合間など、椅子に座ったまま行っても大丈夫です。コツは「体の軸を意識する」「腕の力を抜く」「頭は動かさない」ことです。
引用:頭痛online