ストレスで歯を食いしばっていませんか?顎関節症に注意しましょう!

健康というは失って初めて大切さに気付くとはよく言いますが、普段はあまり意識したことがない箇所も一度、痛くなってみたり、動かなくなるとその大切さを思い知らされるものです。

今回のテーマになっているアゴという組織も何気なく使えているから気にはしませんが、食べ物を咀嚼するにも会話をするにも大変重要な組織です。簡単にいえばそのアゴが痛くてうまく口を開くことが出来なくなる、物がうまく噛めない、口を開けようとすると音が鳴る、などが顎関節症の一般的な症状です。

原因は様々にありますので後述していこうと思いますが、普段の何気ない行動が原因で発症することも多く、当記事を読んでいただき、ご自身に当てはまるようであれば習慣の改善を行いましょう。

習慣やクセというのはどうしてもやってしまう、という意見をよく聞きますが、常日頃からやらないように気を付けたり、身体に悪影響を及ぼさない新しいクセを身に着けるなどするとなくすことが出来るものですから、痛みの原因になりそうなものは改めるようにしましょう。それでは記事を始めてまいります。

顎関節症(がくかんせつしょう)とは?

それでは顎関節症の前にアゴの構造からみていきたいと思います。アゴは大きく分けて三つの骨によって構成されており、それぞれを「下顎頭(かがくとう)」「関節窩(かんせつか)」「関節円板」という呼び方をします。

ちなみに私たちがいわゆるアゴと呼んでいるのは下顎頭でこの両端が関節窩にはまり、この骨が前後に行き来することでアゴを動かすことが出来るのです。しかしというのは非常に硬い物質ですから、骨同士がぶつかるとすり減ってしまうため、間に関節円板が挟まっています。

そしてこの関節円盤がズレたり、外れたりすることで顎関節症が起こるわけですが、実は骨にはほとんど痛覚がなく、顎関節症で痛みが出る場合はアゴの周りにある筋肉と関節が炎症を起こすことで発痛します。

ちなみに人間のアゴの力というのは動物に比べると非常に弱いですが、それでも我々の相乗以上には強く、通常ならば40キロ、歯を食いしばったり硬いものを食べている時は100キロもの咀嚼力になるといわれています。

顎関節症の予防と改善運動

冒頭でも少し触れていますが、顎関節症は歯を食いしばったり、普段の生活習慣によって起こります。習慣というのは例えば頬づえや歯ぎしりうつぶせに寝てしまう食事の時にいつも左右どちらかで咀嚼してしまうなどをあげることができます。

しかし、やはり一番多いのは歯を食いしばってしまうことです。プレッシャーのかかるプレゼンがあったり日常的にストレスを感じる環境に身を置いていると無意識で歯をくいしばってしまうという方も多いと思いますが、そういった方は夜、寝ている時も歯ぎしりなどをしていることが多く、どうしてもやめられない時はマウスピースなどを使用してみてもいいかもしれません。

また以下のような運動で意識的に筋肉をほぐしたり口を開ける練習をするのも効果的なので気になる方はぜひ、試してみてください。

開口訓練

開口訓練とは、口を開ける練習をすることです。あごが引っかかって開かないとき、関節の動きを良くするために行います。また、筋肉に痛みがある場合は、ストレッチ効果が期待できます。

注意)強い痛みを感じない程度にしてください。

指の力で圧力をかけると効果的です。親指を上あごの前歯に当て、人差指を下あごの前歯の縁に当てます。そして少しずつ力を加えながら、上下の歯を押し上げるように口を開きます。これを1日数回、1回につき10回程度、無理のない範囲で行います。

筋肉をほぐす

顎関節症に関係する咬筋(こうきん)や側頭筋などの筋肉が凝っている場合は、ほぐしてあげましょう。血流を促し、緊張をほぐすことで、痛みを和らげることができます。手のひら、または指で、側頭部からほおに向けて撫でるようにして、筋肉をリラックスさせます。

1日数回、1回につき10回程度行うと効果的です。他にも顔や首、肩回りの軽いストレッチなどでも効果を得られます。

引用:NHK おうちでまなぼう

URL: https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_995.html

まとめ

今回はアゴが鳴る、口が開かない、咀嚼しずらいなどの症状を引き起こす顎関節症について記事を書いてまいりました。文中にもあるようにストレスは歯の食いしばりを助長するだけでなく、精神疾患や肩こり、腰痛などといった肉体的な不調も助長します。

解消の仕方は人それぞれですが、サウナで汗を流したり、運動したり、お気に入りの食事を取ったりと自身に合いそうな解消方法を探して、なるべくストレスを貯めないようにしましょう。

また若い時分であればいわゆるアントニオ猪木さんの物まねであったり、志村けんさんのアイーンをやり過ぎたりすると顎関節症の予備軍になるだけでなく、顔の変形を生み出してしまう可能性もありますから、注意するようにしましょう。