雨・雪の時期に多い交通事故やヒヤリハットを防ごう!!

当然ながら車で運転をしていて好き好んで交通事故を起こそうとしている方はいらっしゃらないと思います。ただ、昨今ではあおり運転が注目されていますので、絶対にいないとは言い切れませんが、、。

あるいはブレーキとアクセルの踏み間違いなどによってコンビニや商業施設に突っ込んでしまうような事故も増えているので注意が必要ですね。今回はそういった人的ミスが引き起こす交通事故ではなく、といった自然が生み出してしまう交通事故を防ぐための記事を書いていこうと思います。

もちろん、すでに運転免許を持っていらっしゃる方はご存知の知識と思いますが、今一度確認をして、事故を起こさないようにしましょう。

悪天候による交通事故の原因

さて、雨や雪が降っている際に気を付けたいことについてですが、まず視界の悪化を挙げることが出来ると思います。人によっては本来、視界を維持する役目のワイパーの動きがそもそも邪魔だ、という方もいらっしゃると思いますが、それ以上に水滴や雪が積もることでサイドミラーサイドガラス視界が失われてしまうことが問題です。

ワイパーのついていないそれらは、中からふき取る事が出来ず、撥水加工などが施されていない車の場合、ふき取るとさらに事態を悪化させてしまう場合もあります。またサイドガラスの視界が悪くなると車だけでなく、道行く歩行者急に飛び出してくる子供への対応が遅れ、事故が発生してしまうかもしれません。次章で触れたいと思いますが、車の装備にはいつも気を付けたいものです。

視界以外の問題といえば、路面が凍結あるいは水たまりによって滑りやすい状態になってしまっていることです。俗にいうハイドロプレーン現象というやつですね、これを説明するには車のタイヤの構造を説明しなければいけません。

一般車のタイヤには全てが入っています。この溝は実は晴れの日にはほとんど使われていません、それを証明できるのがレーシングカーに使われているタイヤには溝が存在しないことです。ではなぜ一般車にはあるかというと、水たまりを走る時にこの溝に水が入り込みタイヤの回転を利用して前から後ろへ水を吐き出しているからなのです。

これによって水を捕まえて雨の日でも快適に運転が出来るわけです。これは雪道を走るスタッドレスタイヤでも同じことです。路面が凍結してスピンしてしまう、といわれると道路が凍っているから滑るのだと勘違いされがちですが、そうではなくて氷から融解した水が原因です。

ちなみに通常のタイヤとスタッドレスタイヤの違いは溝の深さ素材にあります。深い溝は通常よりもグリップ力が働くのですべりにくくなり、普通のタイヤよりも柔らかく、寒さに強い素材を使用することで雪道に最適なタイヤになっています。

普段から注意したい装備品


ワイパーやタイヤといった車の装備品は、特に女性の方にとっては「付いていれば問題ない」と思ってしまい、点検などをしない方が多くいらっしゃいます。もちろん、男性でも車にあまり興味がなかったり、お金がないといった理由から点検しない方がいらっしゃいますが、やはりメーカーが点検を推奨するのには理由がありますので、年に一度は確認するようにしましょう。

例えばガラス、前章でも触れていますが、撥水加工が取れているガラス窓の水滴は、べったりとくっついて拭いただけでは元の視界に戻りません。昨今ではそれほど高くなくてもよく効く商品が出ていますので、せめて三か月に一度は塗りなおしたいところです。

あるいはワイパーやタイヤといったゴム類、ゴムは使い始めてから1~1年半でどんどんと劣化して硬くなっていきます。ワイパーの場合は硬くなることでフロントガラスにフィットできず、その役割を十分に果たせなくなります。

またタイヤの場合でも同様で硬くなってしまうと、溝が水を掻き出せなくなったり、路面に合わないのでブレーキの利きが悪くなってしまうこともあります。またすでにご紹介している通り、そもそも溝がなくなってしまうと雨天時にスリップしやすくなってしまいます。

まとめ

悪天候による交通事故の原因や日ごろから装備品の点検をしたほうが良い理由についてここまで記事を書いてまいりました。ここまで触れられていませんが、その他にも気を付けたい点として歩行者・渋滞なども挙げられます。

悪天候時、歩行者は「濡れたくない」という心理から傘を利用します。傘は視界をふさいでしまうことももちろん、頭が覆われているので普段よりも音が聞こえづらく、近づいてくる車に気づかない場合があります。

また悪天候の時はどなたも早く帰りたい一心から無意識に車間距離を詰めてしまったり、気を付けて運転したい気持ちからブレーキの数が増えてしまうことで渋滞になる時がしばしばあります。

渋滞になると進まないイライラを発散するように急な発進やブレーキをかけてしまいがちになるので悪天候の時こそ、ゆっくりでも無事に帰られたら御の字というように気持ちに余裕をもって運転するように心掛けましょう。