増える危険運転、習慣に注意しよう!
昨今、老人の方々に繰り返し起こる踏み間違えによる事故が大きな波紋を呼んでいますね、中央分離帯に上ってしまうような自損事故の場合はまだ良いのですが、側道に乗り上げ誰かを傷つけてしまうような事故はご自身にとっても他人にとっても一生のトラウマとなります。もちろん、起こしたくて起こした事故ではないとは思いますが、やはり気をつけなくてはなりません。
さて、そういった過失による事故が注目されていますが、一方では危険運転による事故も多発していますね。危険運転とは自分が理解しながら行う危険な運転、例えば飲酒してから運転したり、薬物、あるいは単純に花粉症などの薬を服用していると理解しながら運転したり、あおり運転などを指します。
特にあおり運転による被害は後を絶たず、20代の男性が運転するバイクを追いかけて死なせてしまったような痛ましい事件もありました。今回はこの危険運転について少し詳しく記事を書いていこうと思います。
危険運転の範囲は?
危険運転と同様によく聞くのが過失運転という言葉だと思います。この二つの違いは自分に危険な行為をしている認識があるか、ないか、ということです。例えば過失運転の場合で言えば前方不注視や脇見運転、巻き込み確認(目視)を怠る、歩行者の飛び出しに気づけなかった、ウィンカー(方向指示)を点滅させずに方向転換したことなどを挙げることが出来ます。
道路交通法を理解して、注意しながら運転していたにも関わらず起こしてしまった事故ですね、これによって他人を傷つけたり、死なせてしまった場合、過失運転致死傷罪に問われることになります。
一方で、冒頭のように酒や薬物を使用している状態、薬の服用、てんかんや持病の発作で意識を失う可能性があることを知りながら運転してしてしまう事も危険運転に属しますし、そういった行為をしていなくてもあおり運転、前方になにも障害がないのに故意に急ブレーキを踏む、警察からの逃亡、左車線を走らない、一時停止無視、それから軽く考えてしまいがちですが、スピード違反も立派な危険運転です。
危険運転をしてしまう理由
私たち人間は社会生活を営まないと生きてはいけない生き物です。しかし、人間には色々な種類があるのです、例えばせっかちな人、おっとりしている人、すぐに怒ってしまう人、ストレスをため込んでしまう人。
あるいは全ての人が等しく幸せであるとも限りません。人間関係が上手くいっていない人、職場でないがしろにされてしまっている人、貧困にあえいでいる人、当然、失恋などで自暴自棄になってしまっている人など、普段の自分ではありえない行動を起こしてしまう心理・精神状態から普段ならおこなわないような奇行を行ってしまうことも考えられます。
特にあおり運転を始めとした危険運転を行ってしまう人にはある程度の特徴が考えられます。まずはあおり運転、これは完全に自尊感情を失い、他人を巻きこんでもいいから自分の欲求をみたしたい、ひどい場合ならば追い越しをされたから切れてしまった、など些細なきっかけで行ってしまうこともあると思います。
当然、自分では抑えられない欲求に支配されてそれを行ってしまうわけですから止めようがないというのが正直な話だと思います。そうはいっても、、という意見も聞こえてきそうですが、どのような社会環境になっても一定数は出てきてしまうので、道路交通法を元から覆す、車は一定のスピードしか出ないようにするなど、極端な解決法しかないかもしれません。
危険運転をしてしまう理由 2
一方、スピード違反や一時停止無視、などは本人の意識で改善することが出来るかもしれません。例えば一時停止無視、これは十分な睡眠を取ってから運転するなど、当たり前の改善方法ももちろんですが、普段から運転を仕事にしているバスの運転手や長距離ドライバー、あるいは工場で働いている人などはご存知だと思いますが、ヒヤリハットという考え方があります。
これは縁石に乗り上げてしまった、停止線をはみ出してしまった、歩行者の飛び出しに気づかなかった。けれど「事故」を起こしていないから大丈夫だった。という怠慢がいつか大きな事故を引き起こすという考え方です。
つまり小さな危険な出来事を放っておくといつか、大きな事故が起こってしまう。だから小さな出来事も無視せずに起きてしまった事を反省し、改善することで大きな事故が起きる可能性が減るということですね。是非、気を付けていただきたいと思います。
まとめ
今回は昨今、テレビでもよく報道される危険運転について記事を書いてまいりました。他人のニュースをみて、自分も注意しよう。と感じる方は多いと思いますが、それで根本から自分を変えることは出来ません。
自分を変え、事故を未然に防ぐために一番大切なのは日ごろからの心掛けです。フロントガラスにシールをはったり、乗る前にいつも危険な運転をしないようにと確認してから乗車するなど大きな事故を防ぐため、小さな出来事をきちんと受け止めるようにしましょう。