原因不明の耐えがたい痛み!線維筋痛症とは?

身体に痛みを引き起こす疾患というものは様々にあります。またその種類もたくさんで、例えば足が痛い、膝が痛い、腰が痛い、肺が痛い、心臓が痛い、などなど私たちの身体の中で神経が通っているものであればどこでも痛みが出る可能性はあります。

そんな中でも今回は全身に痛みやこわばりなどが現れる線維筋痛症という疾患について記事を書いていきたいと思います。この疾患は脳の中枢神経が誤作動を起こすことで前述のような症状を引き起こすのですが、その大きな原因はストレスが関係しています。

当記事を読まれて少しでも気になる方は生活習慣の改善などに取り組むようにしましょう。それでは記事を始めてまいります。

線維筋痛症とは

3ヵ月以上にわたって、全身のあらゆる部位に激しい痛みを感じるという「線維筋痛症」。その痛みは「ヒリヒリとした痛み」や「カッターで切りつけられるような痛み」など患者によって感じ方が異なりますが、多くの場合痛みが強く、かつ体のこわばりや疲労感、倦怠感、うつ状態、耳鳴りや頭痛、動悸など様々な全身症状が伴います。このような辛い症状が同時に長期間続くため、日常生活に支障を来してしまうことが珍しくありません。

これほど強い症状を呈しているにもかかわらず、痛みを感じる部位を検査してみても骨や筋肉に異常は見つかりません。体のこわばりに関しても、関節リウマチであればその関節部分に腫れや変形が見られますが、線維筋痛症の場合はここにもこれといった異常はなし。このため原因不明とされて医療機関を転々とする患者も少なくないのですが、実は日本では関節リウマチよりも線維筋痛症の患者の方が多いとさえ言われており、身近でありながら一般には知名度が低い病気の1つと言われているのです。

線維筋痛症の原因

痛みやこわばりを感じる部分を検査しても異常が見つからないため、線維筋痛症の原因は痛みを感じる器官である脳や脊髄などの中枢神経にある、と考えられています。原因として考えられている中でも最も多いのは、痛みを抑制する機能が十分に働いていないのではないか、という説。

通常人のは痛みという信号をキャッチするとセロトニンやノルアドレナリン、ドパミンなどの神経伝達物質を分泌し、痛みを抑制するという機能があります。線維筋痛症の場合は、この痛み抑制機能に何らかの異常があるため、痛みが続いてしまうのではないか、というわけです。

この痛み抑制機能を「ブレーキ」に例えるとすると、人の中枢神経には逆に痛みの信号をキャッチし脳に伝えるいわば「アクセル」に相当する機能もあります。線維筋痛症の場合は、このアクセル機能が不必要に働き過ぎているため、本来なら些細な刺激であっても強い痛みとして感じてしまうのではないか、という意見もあります。現時点では、この2つの原因、つまりブレーキ機能がうまく作用しないことと、アクセル機能が過剰に作用していることの両方が重なって、線維筋痛症を引き起こしているのではないかと考えられています。

加えて、近年では中枢神経に存在する免疫細胞「ミクログリア」が異常に活性化し、痛みを伝える神経回路の周りで炎症を起こしていることが原因である、という意見もあるようです。

まとめ

今回は長期間に渡って身体に痛みが現れる線維筋痛症について記事を書いてまいりました。文中にもあるようにこの病気の原因は中枢神経の誤作動によって起こると考えられており、けがのように外部から手を加えて治すことが難しいです。

そのため必要なことはやはり日ごろからのケアという事になりますが、では何をすればいいかと問われるとよくわからないものだと思います。以下には線維筋痛症の予防について記事を引用していますが、やはり一番はストレスを身体にためないことが大切です。

昨今では様々なメディアで同様のことが叫ばれていますが、最近ストレス発散が出来ていないと気になる方は一度、ご自身の生活を見つめなおしてみてはいかがでしょうか。

 

非薬物治療

「有酸素運動」「マッサージ」「太極拳」「ヨガ」「マインドフルネス」「認知行動療法」などのうち、自分に合ったものを生活の中に取り入れていきます。

生活での注意点

重要なのは『不快な時間を減らし、心地よい時間を増やす』ことです。線維筋痛症は中枢神経の病気であり、ストレスを減らすことが痛みの軽減につながります。そのために大事なのが、自分のことをよく知ることです。自分のストレスの原因を知り、うまく付き合っていくことが重要です。

また、周りの人は『傾聴』を意識することが大事です。痛みは外から見て分からないため、患者さんの中には「痛い、疲れたなどと言って怠けないで」「異常がないのだから痛むはずがない」と言われて傷ついてしまう人もいます。しかし、線維筋痛症には周りから想像できないような痛みが確かにあります。患者さんの声をしっかり受け止めることがストレスを減らし、痛みの軽減につながります。

引用:NHK健康チャンネル

https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_432.html