子供の姿勢に注意して早期発見を!脊柱側弯症!

昭和の時代と異なり昨今では若者を取り巻く環境は非常に変化しました。部活をやることが全てではありませんが、ゲームや不純性異性交遊、ソーシャルネットワークなど親御さんとしては心配事が増える世の中になったといえるかもしれません。

また思春期の時には異性を意識することで見た目を気にし、過剰なダイエットをして拒食症・過食症などを発症し、十分な栄養が摂取できず、第一次・第二次性徴などに影響を及ぼしてしまう場合もあります。

けれどそういった見た目を気にしたり、自らの意志で過剰なダイエットを行ってしまうのではなく、原因がわからない状態のまま進行していく疾患というものもこの世には存在しています。今回はそういった中でも思春期の女子に発症する脊柱側弯症(せきちゅうそくわんしょう)について記事を書いていこうと思います。それでは始めてまいります。

脊柱側弯症とはどんな病?

骨格模型やレントゲンなどで背骨を見たことがある方は多いと思いますが。私たちの背骨は後ろから見るとまっすぐに、そして横から見るときれいにS字のカーブを描くようにして出来ています。

この背骨は椎骨(ついこつ)という骨が積み重なるようにして出来ている為、私たちは前後左右に身体を曲げたり捩じったりすることが出来ます。そして椎骨の中には脳からの電気信号を伝える脊髄が通っているわけですが、首からお尻にかけて伸びるこの椎骨全体のことを脊柱と呼びます。

そしてこの脊柱が曲がってしまったり、捻じれたりしてしまうことが今回の脊柱側弯症です。その原因は遺伝的なものが関係している、思春期の女性にも見られることから女性ホルモンが影響している、とも言われていますが八割以上は原因がわかっておりません

また原因のわからない脊柱側弯症は特発性側弯症と呼ばれ二十歳未満の子供たちに多く発症します。中でも3歳以下は男児に多く(乳幼児期側弯症)、10歳以降は女児に多く(思春期側弯症)発症する傾向があります。

脊柱側弯症の症状と早期発見

前述しているように脊柱側弯症では背骨の変形が起こります。軽度なうちは生活への支障は少ないですが、重症化するとまっすぐ立てなくなる、歩くことができなくなるといったことが起こります。

また背骨が変形することによって内臓の位置がズレてしまい、内臓不全が起こったり、同様に肺を圧迫してしまうことで呼吸困難に陥ってしまう方もいらっしゃいます。あるいは変形が重症化すると脊髄を圧迫するようになるので腰痛や下半身の痛み、しびれなどを伴うケースもあります。

先ほど、多くの場合、原因が特定できてないと記述しましたが、早期に発見することで大掛かりな手術を行わなくても矯正できる治療法が確立されてきていますので、それほど心配をすることはありません

また初期段階では痛みを感じることもありませんのでちょっとした違和感、で済ましてしまうことも多く、中には気づかないまま成人になって、屈伸運動や肩の位置がずれていることで始めて自分が脊柱側弯症であったと気づく方もいらっしゃいます。

早期発見を可能にするためには以下のような方法も試してみてください。

注意すれば簡単な方法で側弯症を疑うことができます。 日常生活のなかで、お母さんが一緒に入浴しながらせなかを流して気づくとか、洋服を新調するときに両肩やせなかがきちんと合わないとか、スカートの丈が左右で違っていることからも気づくこともあります。

また、立位検査や前屈検査で体型が左右非対称であることからみつけることができます。

立位検査

後ろ向きにまっすぐ立った、気をつけの姿勢で行います。

①肩の高さに左右差があるかどうか。

②肩甲骨の高さと突出の程度に左右差があるかどうか。

③ウエストライン(腰の脇線)が左右非 対称であるかどうか。

前屈検査

両方の手のひらを合わせ、肩の力を抜いて両腕を自然に垂らし、膝を伸ばしたままでゆっくりおじぎをさせます。肋骨や腰に左右のいずれかにもりあがりがあり、左右の高さに差があるかどうか。

側弯症が疑われたら、立位での脊柱のレントゲン検査が必要となります。

レントゲン検査の結果で機能性側弯や治療を必要としない程度の構築性側弯症と診断されても、それが進行するかどうか十分注意し、経過観察する必要があります。

引用:日本整形外科学会

まとめ

今回は背骨が曲がったり、ねじれたりといったことが起こる疾患、脊柱側弯症について記事を書いてまいりました。文中にもありますが、初期段階では痛みが少なくなかなかすぐに見つけることが出来ません。

特に思春期の女性にとって周りと自分が異なっているという事はすぐに受け入れることが難しく、自分一人で不安を抱えて誰にも相談せず、重症化してから発覚してしまうことも多くあります。

脊柱側弯症に限らず身体に痛みや違和感があった際にはなるべく放置せず、専門家に相談するようにしましょう。