姿勢とストレスが原因?緊張型頭痛!!

人間は目に見えないものに恐怖を覚える生き物です。例えば骨折や擦り傷といった目に見えるケガは激しい痛みやヒリヒリとした感覚はあっても一日、一日で膿んだりカサブタになったりと変化があり、徐々に改善が見られますので、さほど怖くはありません。

しかし、内臓の痛み精神的な疾患、あるいは下腹部の痛みなど自分の目で現状が確認できない痛みには感覚だけでなく、自分の身体はどうなってしまったのだろう。というように不安に感じることはどなたにもあると思います。

今回のテーマになっている頭痛もその一つです。頭痛はある日突然に襲ってきます。もちろん、若い頃から頭痛に悩まされているという方も一定数いらっしゃいますが、多くは身体的・精神的な理由から頭痛が始まる場合がほとんどです。

それではストレス姿勢の乱れからくる緊張型頭痛について確認してまいりましょう。

緊張型頭痛とは?

一口に頭痛といっても種類がいくつかありますので確認してみようと思います、例えば片頭痛、ズキズキと頭の血管が脈動するように痛みを感じることが特徴で短時間~長いと3日間ほど続く場合があります。

続いて群発頭痛、こちらは目の奥に感じる激しい痛みが特徴で、群発地震と同じようにある期間、集中して痛みが続き、個人差はありますが数週間~数か月痛みが続きます。また痛みの程度もそれぞれで日中ずっと痛みを感じる方もいれば夜中だけ、明け方だけ、などと決まった時間だけに痛みが来る場合もあります。

そして今回のテーマでもある緊張性頭痛。この頭痛は頭を締め付けられるように痛むのが特徴的で、他の二つの頭痛よりは痛みの程度も低く、頭痛を抱えながらも仕事家事を続けてしまう方がほとんどです。

また片頭痛のように身体を動かすと痛みが大きくなる、が流れる、鼻がつまるといった症状はなく、群発頭痛のように決まった時間に痛みが襲ってきたり、長期間にわたって痛みが出るといったこともありません。

ですから緊張性頭痛はどうしても放置されがちになってしまうのですが、痛みは身体が出すSOSのサインです。後述しますが痛みによってストレスを感じるとそのストレスが新たな痛みを引き起こしてしまいますので注意しましょう。

 

緊張型頭痛の原因

タイトルにもなっていますが、緊張性頭痛の主な原因は凝り固まった姿勢と精神的なストレスです。パソコンやスマホが普及した昨今では長時間同じ姿勢でそれらを使用する事によって、眼、肩、腰、首の痛みを訴える方が非常に増えています。

例えば筋肉を使うというと過剰なトレーニング重たいものを持った次の日などに起こる筋肉痛をイメージすると思いますが、実は同じ姿勢でずっといることでも筋肉は疲労していきます。それは座りっぱなしや立ちっぱなし、あるいは同じポーズをずっと取ると疲れてしまうことでもお分かりいただけると思います。

また筋肉は疲労すると固くなる性質を持っていますので、疲労が慢性的になると凝り固まった筋肉が血流を悪くしてしまい、肩こり腰痛、あるいはギックリ腰といった筋肉に関わる疾患を患いやすくなります。

そしてこの血流の悪さや首、頭のコリ緊張性頭痛を引き起こす一因となるわけです。次にストレス、ストレスは万病の元とも言われますが、仕事や育児・家事、あるいは人間関係に関わるストレスもありますが、ストレスは精神的なものだけでなく肉体的なストレスも考えられ、こういった緊張性頭痛などの疾患の場合は頭痛がストレスを呼び、そのストレスがさらに頭痛を促進するという悪循環に入ってしまう事も考えられます。

まとめ

今回はストレス姿勢の悪さから発症する緊張性頭痛について記事を書いてまいりました。文中でも触れていますが、姿勢の悪さやストレスが原因で起こる疾患は非常に多く、日ごろから姿勢を改善する、ストレスをためないようにするなどに注意が必要です。

特に緊張性頭痛の場合、昨今ではずいぶんと普及したパソコン、スマホの使い過ぎに起因するものが大変多くあると思います。その理由は画面を見ようとしてうつむいた姿勢になってしまいますし、仕事・趣味に使用しているとどうしても長時間使うこととなり、筋肉のコリを引き起こしてしまうからです。

緊張性頭痛は身体を動かしても頭痛の症状が重くなったり、頻度が増えたりということはありませんので、改善に向けた取り組みで一番のおすすめは運動です。ジョギングなどを日常に取り入れると血流が改善し、コリが少なくなり、体を動かすことで精神的なストレスも減らすことができます。

しかしもしも、ご自分で改善に向けた努力を続けていても一向に症状が改善しないときはほかの疾患が併発していたり、そもそも緊張性頭痛ではない、といったことも考えられますのでご自身で判断せず、なるべくなら専門家にかかりましょう。

頭痛に限らず体の痛みや違和感を感じた時はお気軽に当院までご相談ください。